2020年10月26日より骨密度診断測定装置(骨粗鬆症の診断)を導入しました。
コロナウイルス流行により、特にご高齢の方の活動性が低下し、骨折などで寝たきりになってしまうケースが散見されました。
そこで当院では、要介護・寝たきりなどの大きな要因である骨粗しょう症の診断・治療を積極的に行うために、DEXA(デキサ)法を用いた正確な骨密度測定を取り入れました。
DEXA法は、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。
微量なX線:(胸部X線の1/6)をあてて正確な骨密度を測定します。
この方法は、骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(股関節の骨)を直接測定し、骨折リスクを正確に評価することができます。
また、最近は多くの骨粗しょう症の治療薬が臨床応用されていますが、その治療効果を評価するにもDEXA法がもっともふさわしいと評価されています。
当院では、骨粗しょう症を正確に診断すること。そして薬剤治療を開始した場合は、その治療効果を正確に評価しながら、内科的な観点に立って骨折予防に取り組んでいきたいと考えています。
【骨粗しょう症の評価が有用な方】
- 65歳以上の女性、
- 危険因子を有する65歳未満の閉経後から周閉経期の女性
- 過度のアルコール摂取(1日3単位以上)
- 現在の喫煙
- 大腿骨近位部骨折の家族歴である方
- 70歳以上の男性
- 危険因子を有する50歳以上70歳未満の男性